2004年08月04日
エチレン換算輸出入バランス、6月は16万トンの出超
上期合計も高水準で前年同期を2.7%上回る
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が3日集計したところによると、エチレンとエチレン系誘導品の今年6月の輸出入バランスは、エチレン換算で輸出が輸入を15万5,900トン上回った。総輸出量が16品目合計で18万3,000トン、総輸入量が13品目合計で2万7,200トンとなったことによる。
 前年同月に比較すると、輸出量は3.4%増、輸入量は20.7%減、出超量は9.2%増ということになる。
 主要製品の輸出の増加の中では、EDCの3.45倍(5,104トンに)、SMの40.4%増(3万7,600トンに)、EVAの32.3%増(6,975トンに)、PVCの20.5%増(2万8,711トンに)--などが目を引く。注目のエチレンの輸出量は2万4,827トンで、前年同月を33.0%下回っている。VCMも16.6%減(1万8,851トンに)とマイナス成長に転じている。
 一方の輸入の中では、エチレンの74.0%減(2,300トンに)、HDPEの73.2%減(1,175トンに)--などが目立つ。
 
 この結果、今年上期合計の輸出入バランスは総輸出量が112万5,200トン、総輸入量が19万1,000トンの差し引き94万4,200トンの出超となった。前年同期に比較すると、輸出は0.6%増、輸入は9.1%減、出超量は2.7%増となる。出超量は、上期単独では昨年上期の91万9,100トンを抜いて史上最高となった。