2004年08月05日
河北省承徳市が日本企業を誘致 北京から190キロ
観光、食品・医薬、精密機械 「避暑山荘」で有名
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

中国河北省の承徳市から王玉桜中国国際貿易促進協会河北省分会会長を団長とする訪日代表団一行25氏が来日、4日、東京都千代田区の霞ヶ関ビル東京會舘で同市の「投資環境説明会」を開いた。

同市は北京、天津両市に接し、北京国際空港から190キロメートルの距離にある。清朝時代の別荘地「避暑山荘」が市内にあり、国家歴史文化名勝、中国十大景色名勝、旅行名勝四十地などとともに1994年に世界文化遺産に指定された。

対外開放いらい同市の旅行業は大きく発展、2003年の旅行客は418万人(うち外国人が80万人)に及び、旅行業の総収入が17億元(1元は13円)、1,849万ドルの外貨を獲得した。外国と取引のあるホテルが50か所、星つきホテルが25か所、旅行社は65社にのぼっている。こうした名勝旧跡を背景とした観光業の強化拡充とともに食品加工、医薬、精密機械などの育成をめざして、日本企業を誘致しようと代表団が来日したもの。

農業資源はトウモロコシ、ジャガイモ、杏、栗、カイコ、牛肉や野生植物が豊富。漢方薬材料が500種類もある。
 
 工業製品は、冶金(バナジウム、チタンなど76種)、機械、建築材料、服装、漢方薬など2万社が生産している。日系では合弁、独自合わせて20社(繊維7社、食品加工6社、電子1社、機械加工1社、交通関係1社、製紙2社、その他2社)。伊藤忠商事、小松製作所、祐発(アパレル)、泰北貿易(電子秤)、湯浅商事、北日紡績、神光商事、新世紀貿易(モノレール建設)などである。

市の面積は3.95万平方キロメートル、人口358万人、GDPは235億元(対前年比12.3%増)。国家レベルの経済開発区が2か所(6,002平方キロメートル、203社がすでに進出)を設置している。発電能力30万キロワット。問い合わせは日本国際貿易促進協会、TEL/03-3865-0306。