2004年08月05日 |
中国の機能性樹脂の輸入活動が一段と活発に |
上期の通関数量は軒並み前年を大きく上回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
中国による機能性樹脂の輸入活動が一段と活発になってきた。今年上期(1〜6月期)トータルの各種機能性樹脂の輸入通関数量は、軒並み前年同期を大幅に上回っている。伸び率は17.3%〜43.9%で、汎用樹脂各種の伸張率を大きく凌いでいる。 国別では台湾が圧倒的な強みを発揮している。合計6種類のうちABS、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PA(ポリアミド)、EVA(エチレン酢ビコポリマー)の計4種類のトップを台湾が占め、残りのPC(ポリカーボネート)とPOM(ポリアセタール)の2種類の第1位を日本と米国が分け合ってカバーしている。 日本品も6品目のうち5品目は前年を上回っている。シェアも、POMの第1位をはじめ全てがベスト4位以内に入っており、汎用樹脂とは様相を大きく異にしている。ただし、伸び率はPOMを除くと平均を下回っている。 機能性樹脂の中国の上期における輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年同期比。右は日本品の数量。 ▽ABS=944,159(117.3%) 71,488(104.1%)第3位。 ▽PC=346,840(143.9%) 36,505( 94.1%)第4位。 ▽POM=90,475(126.8%) 23,279(134.0%)第1位。 ▽PBT=93,836(131.0%) 17,875(130.4%)第2位。 ▽PA=136,069(127.8%) 12,476(119.0%)第4位。 ▽EVA=200,133(120.0%) 24,951(101.5%)第3位。 |