2004年08月06日
ポリオレフィンもアジア相場が軒並み上昇
オレフィンの急騰でHP-LDPEは1,000ドル超えに
【カテゴリー】:市況
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 化成品に加えてポリオレフィンもアジア相場が軒並み急上昇してきた。オレフィンのスポット相場の急騰にあおられてのもので、CFRトン1,000ドルの大台を超えるものがいくつか出てきた。
 
 大手商社ならびにポリオレフィンメーカー筋によると、直近のCFR価格の平均はHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)のフィルム用品種がトン1,080ドル、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の同じくフィルム用が同970ドル、HDPE(高密度ポリエチレン)の射出成形用が同970ドル、同樹脂のフィルム用が同980ドル、PP-H(ポリプロピレン・ホモポリマー)の射出成形用が同900ドル--となっている。
 7月後半に比べると、比較的上げ幅が小さいL-LDPEやPP-Hでも同50〜60ドル高くなっている。HP-LDPEやHDPEの中には同100ドルアップとなっているものも少なくない。
 需要は中国をはじめアジア全域で好調が続いており、一方の供給量は中東品が需要回復の西欧に向かい始めたこともあって需要量を下回る傾向にある。したがって、今後もオレフィン相場のアップ率見合いの上昇が続くと見る向きが関係筋の多数を占めている。