2004年08月10日
エチレン装置の平均稼働率、7月は98.2%に
1〜7月の総生産量は前年同期の4.7%増
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:経済産業省

 経済産業省製造産業局が集計したエチレンセンター各社の速報によると、7月に稼動した合計14基のエチレンプラントの平均稼働率は98.2%となった。
 前月に比べると0.2ポイント低い。しかし前年同月に対しては0.7ポイントのアップということになる。昨年7月を上回ったのは、ポリオレフィンや化成品など多くの誘導品の需要の拡大に各センターが対応したため。
 
 この結果、今年1月から7月までのエチレン総生産量は440万8,200トンとなった。前年同期の実績(421万2,000トン)を4.7%上回っている。昨年12月に同局がまとめた今年の総需要見通し(必要量)は、内需557万トン、出超量18万6,000トンの合計744万トンで、前年比は0.9%増となっていた。1〜7月計はこの予想を大きく上回る伸び率となっており、したがって誘導品の生産も多くが当初の予想を大きく上回る規模になっていると見られる。