2001年11月05日
住友化学、日本触媒両社、アクリル酸とMMAモノマーを“事業交換”
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF、住友化学、日本触媒

 住友化学、日本触媒の両社は5日、両社のアクリル酸事業およびMMAモノマー事業を交換し、アクリル酸事業は日本触媒、MMAモノマー事業は住友化学に統合することで合意したと発表した。
 アクリル酸、MMAとも需要は堅調な伸びが見込まれているが、アクリル酸およびその誘導品ではBASFのアジア市場への大規模工場進出などにより競合の激化が予想されている。MMAモノマー/ポリマーも世界的な事業統合が進み、競争は熾烈化するとみられている。事業交換の具体的内容は以下の通り

1 .住友化学は同社愛媛工場のアクリル酸製造プラント(80,000トン/年)および製品の営業を日本触媒に譲渡する。

2 .日本メタアクリルモノマー有限会社(日本触媒50 %、住友化学50 %)は次のとおり改組する。

1 )同社第1 工場(愛媛)MMA モノマー製造プラント(40,000トン/年)および製品の営業は、住友化学が譲り受ける。

2 ) 同社第2 工場(姫路)MMA モノマー製造プラント(50,000トン/年)は、新たに住友化学64 %、日本触媒36 %の合弁会社とし、住友化学は32,000トン/年までのMMA モノマーの製品引取権を、日本触媒は18,000トン/年までのメタクリル酸の製品引取権を持つ。

3 .日本触媒は、シンガポールMMA モノマー社(53,000トン/年、住友化学シンガポール60 %、日本触媒40 %)の全持分を住友化学に譲渡する。

 以上の事業交換により新たに住友化学は48,000トン/年のMMA 能力を、日本触媒は80,000トン/年のアクリル酸プラントを付け加えることになる。(18,000トン/年のメタクリル酸の製品引取権は日本触媒に残る)