2004年08月20日
PSPの出荷、7月も前年同月を下回る
薄肉化と大手ユーザーの自給化が影響か
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレンシート工業会

 発泡スチレンシート工業会が20日に集計したところによると、同工業会加盟企業の同シート(PSP)の7月における総出荷数量は9,280トンとなった。前年同月を6.6%下回っている。
 ロール一般とラミネート丼向けがいずれも前年割れに転じたため、全ての品種がマイナス成長となった。この結果、PSPの月間出荷量は昨年6月以降14ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 今年1月からの累計は6万5,210トンで、前年同期比は5.4%減となっている。消費量が最も多いロールトレー(トレー用原反)が前年同期比6.6%減の2万8,780トンに終わっていることが大きく影響している。ロール一般(一般用原反)は0.5%減、ラミネート丼用は1.0%減にとどまっている。
 このように全体の出荷数量が長期にわたって前年同月を割り込んでいる要因については、同製品業界の多くが、製品の薄肉化が進んでいることと大手ユーザー(加工企業)によるPSPの自給化の進展の2点を挙げており、枚数単位での末端の実需が減っているわけではないと分析している。