2001年11月02日 |
バイエル、上海郊外の3プロジェクト調印、起工 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:バイエル |
独バイエルは2日、中国上海市郊外で進めていた塗料、ポリカーボネート、ポリウレタン3工場の建設計画が具体化、10月末契約調印したと発表した。工場の着工は2日、浦東の新高分子研究センターの開所式と合わせて行われた。 3工場は上海市郊外の漕けい(ソウケイ)に建設され、総投資額は31億ドル。バイエルではアジアにおける新生産基地と位置づけている。 調印式は10月31日、北京の人民大会堂で同社と上海化学工業団地の間で行われた。式典には中国の朱鎔基首相、独シュレーダー首相、バイエル・シュナイダー社長らが出席した。 プロジェクトの概要は次の通り。 (1)塗料 自動車、建設、家具などに使われる塗料、着色材製造工場として、第1段階でポリイソシアネート年産1万1,500トン設備を建設、操業開始は2003年。その後能力を2万トンに引き上げる。原料HDIから一貫生産する。バイエル100%子会社の「バイエル塗料システムズ(上海)」が運営する。投資総額1億1,000万ドル。 (2)ポリカーボネート(PC) 合弁会社上海クロルアルカリと協力し、年産10万トンのPC工場を建設する。当初の5万トン生産ラインは2003年に完成、2006年フル体制となる。原料ビスフェノールA、コウンパウンド工場もあわせて建設する。投資総額4億5,000万ドル。 (3)ポリウレタン MDI年産23万トン、TDI同15万トン、計38万トンのイソシアネート工場と、ポリオール工場を建設する。100%出資の新会社「バイエル・ポリウレタン(上海)」が運営。操業開始は2005年の見込み。工場地の面積は約24平方キロ、これら主要計画のほか複数の追加プロジェクトを合わせると、投資総額は31億ドルになるとしている。 |