2004年08月25日 |
VCMの対中輸出価格、9月分は過去10年で最高値に |
トン770〜780ドルで東ソー等が成約 |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:大洋塩ビ、東ソー |
東ソーなどわが国のVCM(塩ビモノマー)メーカーが中国のPVC(塩ビポリマー)メーカーやトレーダー各社との間で進めていたVCMの9月分の価格交渉が24日決着した。 決着価格はトン当たりCFR770〜780ドルで、8月分に比べると60ドルの値上げとなる。月単位の対中輸出価格としては過去10年で最高値となった。 今年に入ってからの価格は、1月の670〜680ドルをボトムに毎月上昇を重ねて5月には750〜760ドルまで上がったが、その後の6月と7月は連続して反落し680〜690ドルに下がり、先行きが警戒される事態となっていた。しかし8月分は、中国国内の需要の拡大とナフサの高騰に対処しての対中輸出各社の懸命な値戻し工作の展開によって710〜720ドルまで回復、そして9月分はさらに上乗せが実現できたもの。 なお、大洋塩ビや信越化学等によるPVCの対中輸出価格も、9月分は前月を70ドル上回って880〜890ドルに改善されている。 |