2004年08月25日 |
呉羽化学のPPS増設、10月と来年5月の2段階 計1,500トン |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クレハ、東ソー、東レ、ポリプラスチックス |
呉羽化学工業は、スーパーエンプラの一つされる、PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)の需要が自動車、IT分野向けに好調なため、錦工場(いわき市)の現有年産6,000トン設備を今年10月と来年5月の2段階に分けて計1,500トン増強し、年産能力を7,500トンとすることを決めた。 PPSレジンは同社のほか東レ、大日本インキ化学、東ソーの3社が生産、供給能力は合わせて2万3,000トン程度と推定されているが、耐熱性、耐薬品、電気特性などに優れた特徴をもっているところから、自動車部品(コネクタ)や携帯電話などのIT分野向けを中心に需要が急速に伸びている。 このため同社は、2段階方式で1,500トンの増設を行うことにした。主原料であるパラジクロルベンゼンと水硫化ソーダが全量自給できる強みをもっている。製品レジンは大半をコンパウンドメーカーのポリプラスチックス向けに供給している。 |