2004年08月25日 |
廃棄物の分別収集と再商品化が一段と進展 |
環境省が15年度の実績を集計、目立つプラの伸び |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:環境省、PETボトルリサイクル推進協議会 |
環境省は25日、容器包装リサイクル法に基づく家庭系容器包装廃棄物の平成15年度における分別収集と再商品化(リサイクル)の実績を発表した。 それによると、同年度では分別収集を実施した市町村の数がスチール缶とアルミ缶を除いて着実に増加、それに伴って分別収集量と再商品化量もスチール缶とアルミ缶を除く8品目がいずれも前年度を上回る結果となっている。 うち、施行4年目のプラスチック製容器包装(発泡スチロール製白色トレイを含む)の実績は、分別収集量が前年度比1.42倍の40万1,697トン(白色トレイは同1.19倍の4,217トン)、再商品化量が同1.43倍の38万4,865トン(同1.23倍の3,993トン)、分別収集市町村数が同1.29倍の1,685(同1.27倍の1,013)--となっている。分別収集量と再商品化量の伸び率は、対象10品目の中で最も高い。再商品化率は95.8%で、前年度を0.7ポイント上回っている。 ペットボトルの伸び率も施行7年目にしては高く、分別収集量と再商品化量はともに紙製容器包装に続く3番目の高さを維持している。分別収集量は同1.13倍の21万1,753トン、再商品化量は同1.12倍の20万4,993トン、分別収集実施市町村数は同1.05倍の2,891となっている。再商品化率は96.8%で、前年度を0.7ポイント下回っている。 ペットボトルの場合は、かねてから事業者による自主的回収も実施されていて、PETボトルリサイクル推進協議会の調べでは同年度における回収量は5万4,000トンとなっている。回収率は60.9%と高い。 これらを含む10品目合計の15年度の弁別収集量は同1,08倍の262万6,089トン、再商品化量は同1.07倍の253万8,016トンとなっている。 ペットボトルとプラスチック製容器包装のこれまでの年別実績は以下の通り。左から順に分別収集量、再商品化量(以上の単位はトン)、再商品化率、分別収集実施市町村数。 [ペットボトル] 平成9年度= 21,361 19,330 90.5% 631 10年度= 47,620 45,192 94.9% 1,011 11年度= 75,811 70,783 93.4% 1,214 12年度=124,873 117,877 94.4% 2,340 13年度=161,651 155,837 96.4% 2,617 14年度=188,194 183,427 97.5% 2,747 15年度=211,753 204,993 96.8% 2,891 [プラスチック製容器包装] 平成12年度=100,810 77,568 76.9% 881 13年度=197,273 180,306 91.4% 1,121 14年度=282,561 268,640 95.1% 1,306 15年度=401,697 384,865 95.8% 1,685 |