2004年08月25日
エチレンセンター、ナフサ価格の予想を上方修正
第4・四半期を3万5,500円との見方が大勢
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 エチレンセンターの多くは、今週に入って、今年第4・四半期(10〜12月期)のナフサ価格の予想を相次いで上方修正し始めた。1週間から10日前の予想に比べてキロリットル当たり500円程度上乗せするところがほとんどとなっている。
 これは、国際スポット相場が原油のスポット価格に連動して先々週末以降各地で一段と上昇してきた点を重視してのもの。
 
 三井化学は第4・四半期の国産ナフサ価格の平均が同3万5,500円になると想定、他のセンターの多くもこれにほぼ近いレベルに上がるとの見通しに改めつつある。8月中旬から10月末までのC&F/ジャパンの中値(MOPJ)がトン当たり440ドル、為替が1ドル=110円前後で推移するとの判断によるもの。
 今年に入ってからの四半期単位の国産ナフサ価格は、第1・四半期の同2万7,600円が第2・四半期には同2万9,100円にアップ゜、そして第3・四半期は同3万1,500円へと再上昇するのが必至と見られているが、第4・四半期はさらにそれを大きく踏み越えることになるというのが関係者に共通した見方となりつつあるわけ。石化各社とも全ての誘導品の価格の修正を繰り返す必要に迫られそう。