2004年08月26日 |
EVAの需要、内外ともに引き続き活発 |
7月も総出荷量が前年同月を15%上回る |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
EVA(エチレン酢ビコポリマー)メーカー筋によると、同樹脂の需要は依然として内外ともに活発で、7月の総出荷数量は前年同月をおよそ15%上回る規模に達した模様。前年同月比2けた増は、今年に入ってから1月、4月、6月に続いてこれが4度目。これに伴い、1月から7月までの累計の前年同期比は7%強になったと見られている。ポリオレフィンの中では際立って高い伸び率となっている。 EVAの7月の出荷数量は、国内向けが約1万3,700トン、輸出が同6,000トンの合計およそ1万9,700トンとなった模様。前年同月に対比すると、国内向けは約7%増、輸出はほぼ39%増、合計は15%前後の増加ということになる。 この結果1月から7月までの累計は、国内向けが8万8,600トン、輸出が3万8,600トン、合計が12万7,200トン--になったと見られる。対前年同期比は、国内向けが9%増、輸出が4%増、合計が7%強のプラスという計算になる。 同樹脂メーカー筋によると、こうした高成長をもたらしている最大の要因は、既存の市場とは別の新しい用途分野の需要の掘り起しが順調に進展してきている点にあるという。フィルム、ラミネート、シート、接着剤、一般成形品、発泡体--といった従来からの分野の需要も着実に増えているが、圧倒的に高い伸びを遂げているのは、これらのいずれにも属さない新規分野だとされる。 これには、伸び悩み状態が続いている汎用型のHP-LDPEホモポリマーやL-LDPEに替わって高付加価値型のEVAの育成・強化に多くのエネルギーを投入するポリエチレンメーカーが増えてきたことが少なからず作用しているのではないかと見られている。 |