2004年08月31日 |
化学品の7月の輸入、オレフィンが大幅減 |
品目によって増減に大きな差異、トルエンは著増 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省の速報によると、主要化学製品の7月の輸入通関数量は各品目の前年同月比にこれまで以上に大きなバラツキが生じるかたちとなった。 国内で深刻な品不足状態が続いているトルエンの輸入は3.94倍となり、また、需要が好調のポリアミドは44.2%もの増加となっているが、海外企業や国際トレーダーの多くが価格の安い日本市場向けの輸出を極端に手控えるようになってきたオレフィンやポリオレフィンの場合は大幅な減少となっている。エチレンは57.7%、プロピレンは74.8%それぞれ前年同月を下回っている。 トルエンの大幅増は、韓国からの輸入が前年の3.3倍の1万5,834トンに拡大したのに加えて前年同月にゼロであった台湾品が新たに2,878トン持ち込まれたことによるもの。エチレンの大幅な減少の要因としては、韓国品が28.5%減となったことと中国品やシンガポール品がゼロとなったことが挙げられる。プロピレンの縮小は、前年同月に3,743トン持ち込まれた台湾品が今年はわずか50トンにとどまったのと、韓国品が43.8%減となったことによる。 主要化学品の7月の輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月からの累計。 エチレン 8,562( 42.3%) 40,814( 76.3%) プロピレン 1,635( 25.2%) 12,750( 65.8%) ベンゼン 17,920(106.1%) 131,066(235.9%) トルエン 18,711(393.8%) 87,282(428.3%) EDC 11,820( 59.4%) 96,748( 60.0%) メタノール 165,583(103.8%) 1,166,424(101.7%) LDPE 14,395(100.1%) 96,024(109.9%) HDPE 1,004( 41.5%) 7,828( 49.1%) PPホモポリマー 1,608( 74.5%) 12,216( 83.9%) PPコポリマー 7,299( 64.1%) 57,639( 79.3%) ポリカーボネート 6,147( 78.1%) 37,093( 99.6%) PET樹脂 36,484(105.8%) 225,473(109.8%) ポリアミド 6,566(144.2%) 38,643(113.5%) |