2004年09月01日
Jエナジー水島製油所 全装置が運転停止、台風16号で海水流入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成、ジャパンエナジー

 ジャパンエナジーは1日、水島製油所(岡山県倉敷市、蒲池正道所長)が8月30日深夜、台風16号による高潮の発生によって製油所内に海水が流入したため、全装置の運転が停止したと発表した。コンビナート内への製品出荷も同時に停止した。再開までに1週間程度を要する見込みだという。
 
 同社によると、高潮による海水は30日午後11時25分ごろまず計器室に流入した。さらに変電設備の一部で電気の短絡(ショート)、破損が生じた。海水は1日午後には大分退いたものの、深いところでは一時は「腰の高さ」まで浸水したという。
 
 1日正午現在、製油所ではボイラーと発電機がミニマム運転しているものの、これらを除く精製装置類はまだすべて運転を停止中である。今後は水が退き次第、装置、機器類の点検や油汚れの清掃などの作業を一斉に行うことにしている。

 各装置とも安全点検を終え次第順次立ち上げるが、全装置が再開するまでには1週間程度かかる見込みだという。
 
 なお、隣接している旭化成水島工場では、今回の台風の影響は出ていないという。「原料や用役もストックを確保していたため、全設備とも正常運転中です」と同社では言っている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0901j-energy.TIF