2004年09月01日
BZの9月のUSCPはガロン395セントに続騰
8月をさらに10セント上がって史上最高値を更新
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 米国におけるベンゼン(BZ)の9月のコントラクト・プライス(UCCP)がガロン当たり395セントに引き上げられることが31日に決まった。史上最高値となった8月をさらに同10セント上回ることになる。サプライヤーの中には需給の逼迫を背景に同400セント台への引き上げを主張する向きもあったが、需要家各社が強く譲歩を迫った結果、かろうじて同400セントの大台乗せは回避された。トン当たりでは1,185ドルとなる。
 
 昨年9月のUSCPは同158セントであった。したがって、この1年でちょうど2.5倍に膨らんだことになる。今年に入ってからは上昇率が特に高い。1月に同171.5セントであったのが、2月には同198セントに上がり、そして3月に同200セント、4月に260セントへと続騰、5月に一旦同228セントに下がったものの6月にはすぐに同260セントに反騰、さらに7月には同307セントをつけ、8月には385セントまで上がった。
 さすがに9月のアップ率は低いが、ダウンストリームの製品メーカー、例えばPSの加工メーカーやフェノール樹脂メーカーなどの中にはこれまでのBZ価格の上昇分を製品価格に転嫁できていない企業が多数存在するので、そうした川下分野の企業群にとってはさらに厳しい局面が続くことになりそう。