2004年09月02日
BASFとダウ、新製法による酸化プロピレン30万トン計画具体化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:BASF

 BASFとダウはPO(酸化プロピレン)の新製法を共同で開発してきたが、これを商業化することを決定した。まずアントワープのBASFの工場内に30万トン/年の工場を建設する。工事は2006年に開始し、2008年に商業生産開始の予定。

 同技術はHPPO技術と呼ばれ、過酸化水素(Hydrogen Peroxide)からPOを製造する。
 
 BASFが1995年に開発し、2002年夏以降、同様の技術をエニケムから取得したダウと共同開発を行ってきたもので、「従来のPO生産プロセスとは異なり、新しいプロセスでは水以外の副生成物を生じない」のが特徴とされている。過酸化水素の供給についてはBASFはソルベイの協力を得ている。