2004年09月03日 |
エチレン換算輸出入、出超規模が一段と拡大 |
1〜7月の累計は前年比6.6%増の111万トン弱に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局の集計によると、エチレンとエチレン系誘導品の輸出入バランスは輸出の増大と輸入の減少とで出超規模が一段と拡大してきた。 エチレンとエチレン系誘導品の合計をエチレン量に換算した場合の今年1月から7月までの輸出の累計は132万4,600トン、輸入の累計は21万1,700トンとなっている。差し引き111万2,900トンの出超である。これらを前年同期に比較すると、輸出は2.5%増、輸入は14.5%減で、出超量は6.6%増ということになる。 出超量が目立って増えてきたのは6月と7月の2ヶ月。6月の輸出量は前年同月比3.4%増の18万3,000トンで、対する輸入量は同20.7%減の2万7,200トンとなり、その結果出超量は同9.2%増の15万5,900トンとなった。続く7月は輸出が同14.9%増の19万9,400トン、輸入が同36.7%減の3万600トンで、出超量は同34.9%増の16万8,800トンとなった。 7月の輸出ではエチレンの35.4%増、PVCの25.5%増、HDPEの21.9%増、LDPEの18.9%増などが目立つ。輸入ではエチレンの57.7%減、EDCの40.6%減、HDPEの58.5%減などが目を引く。 アジア市況の上昇に対応して輸出ドライブをかける石化企業が増えると同時に、トレーダーの多くが製品価格がアジア市場を下回る日本への振り分けを嫌うようになってきたことが大きな要因と見られる。この結果、1〜7月合計のエチレン生産量に占める輸出比率は30.3%となっている。 |