2004年09月06日
容リ法リサイクル、7月も樹脂製品が活発
PETはボトル還元が、プラ製品はガス化が大幅増
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:帝人、帝人化成

 日本容器包装リサイクル協会の集計によると、同協会が容器包装リサイクル法に沿って再商品化事業者に委託している樹脂製容器包装の再商品化(リサイクル)数量は引き続き前年を大きく上回るペースで推移している。
 
 7月のリサイクル数量は、PETボトルが1万1,641トンで前年同月の25.2%増、プラスチック製容器包装が2万7,450トンで同24.4%増となっている。
 また、4月から7月までの累計は、PETボトルが4万8,106トンで前年同期比25.3%増、プラスチック製容器包装が8万8,323トンで同22.3%増となっており、累計でも前年に対する伸び率はかなり高い。
 PETボトルのリサイクル量の大幅増は、帝人化成、ペットリバース両社のボトル原料化(いわゆるボトルtoボトル)事業の本格スタートによるところが大きいと見られる。7月のボトル化数量は前年同月の13.7倍の810トンに、また、4〜7月の累計は前年同期の2.59倍の5,760トンに達している。今後もなお急テンポで拡大していく見通しにあり、将来は繊維化やシート化にならぶ規模に成長する可能性が高いというのが多くの関係者に共通した見方となっている。
 一方のプラスチック製容器包装のリサイクル量の伸びには、合成ガス化の進展が大きく寄与している。7月の合成ガス化量は4,977トンで前年同月の2.67倍に、また4〜7月累計は1万3,503トンで前年同期の3.04倍にそれぞれ急拡大している。7月単月ではプラスチック製品化を抜き、手法別リサイクル実績の第3位の高炉還元剤化に迫る規模となっている。合成ガス化も、経済的にエネルギー回収できる点が評価されて今後も一層普及していくと見られている。

 なお、プラスチック製容器包装のリサイクルには白色発泡スチロール製食品用トレーも含まれる。7月のリサイクル量は前年同月比105.4%の78トン、4〜7月累計は前年同期比95.1%の294トンとなっている。