2004年09月06日
一万田日本化成社長「ア系製品の競争力、グループで強化」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本化成、三菱化学

 日本化成の一万田道敏社長は6日記者会見し、三菱化学とのアンモニア系製品事業の統合について「最適の生産・物流体制を構築し、生産から販売、技術の全ての面にわたる国際競争力の強化を図りたい」と語った。また「これからは厳しい生存競争を生き抜いていけるだけの強固な体質を三菱化学グル−プ全体で作り上げる」と説明、合わせて「強化された企業基盤をベースに、かねて目標としているスペシャリティケミカル製品事業の構成比率を大きく引き上げていくようにしたい」と新しい体質づくりへの意欲を示した。

 対価は約30億円。これによって年間105億円の売上高と6億円の営業利益が日本化成に移ることになる。日本化成はこれに伴い、2005年3月期の業績予想を上方修正した。売上高を従来の157億円から197億円に修正した。しかし、経常利益は5億3,000万円、当期純利益は13億円で変えていない。これは、1億円の営業権償却が発生するため4カ月分の営業利益が相殺されることによるという。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0906nihonkasei.pdf