2004年09月08日
ポリオレフィンのアジア市況が一段と上昇
オレフィン不足も影響、8月を200ドル上回る
【カテゴリー】:市況
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 大手商社筋によると、ポリオレフィンのアジア相場が中国向けを中心に9月に入って一段と上昇してきた。多くが8月中旬〜下旬の相場をトン当たり200ドル前後上回るレベルとなっている。この数ヶ月で最も急テンポの上昇と言える。
 
 これは、需要家の多くが先行きの供給不安感と先高観とから積極的に玉の手当てに動いているのに対して、オレフィンの手当て難に陥っている韓国の樹脂メーカー等が成約を絞りこむとともにオファー価格を積極的に引き上げていることによるもの。10月1日から始まる中国の国慶節休暇を前に加熱状態を呈している。
 
 直近のトン当たりのCFRベースの成約価格は、HP-LDPEが1,350〜1,400ドル、L-LDPEが1,120〜1,150ドル、HDPEが1,130〜1,200ドル、PPホモポリマーが1,150〜1,220ドル、PPブロックコポリマーが1,220〜1,250ドル--となっている。