2004年09月08日
タカラバイオ、明日葉中のカルコン化合物投与で血糖値低下
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は8日、明日葉に豊富に含まれる2種類のカルコン(キサントアンゲロールと4−ハイドロキシデリシン)に、前駆脂肪細胞から脂肪細胞への分化を促進する活性と脂肪細胞へのグルコースの取り込みを促進する活性などのインスリン様の活性があることを発見したと発表した。
 
 さらに、自然発症の糖尿病モデルマウスを用いた動物実験で、発症前あるいは発症後にこの2種類のカルコンを経口投与することにより血糖値が低下することも発見した。同社はこれら最近の研究成果を、9日に神戸市で開催される日本生薬学会で発表する。

 同社はすでに明日葉の神経成長因子(NGF)産生増強活性、骨形成蛋白(BMP)の産生増強活性、アルドース還元酵素阻害活性を発見している。明日葉中のカルコンがインスリン様作用を有し血糖値を低下させるという今回の発見により、糖尿病とその合併症の予防および治療に対する効果が明日葉に期待できることが強く示唆されたとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0908takarabio.doc