2004年09月08日
東ソー、台風18号の影響で南陽の大型VCM装置が運休
向こう1週間の生産が66%規模に縮小の見通し
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーの南陽工場の化学プラントの多くが、台風18号による集中豪雨の影響で7日正午から夕方にかけて緊急停止となった。電気系統のトラブルに伴うもので、電解プラントやVCMプラントの一部のほか、セメント、エチレンアミン等の設備など合計10系列が運休となった。VCMの場合は、合計年産82万9,000トン能力の装置のうちの1系列同55万トンの大型プラントが運休となった。
 
 もっとも、このうちのほとんどの設備は8日中に復旧・再稼動する見通しにある。ただし、VCMプラントについては、一旦停止すると内部のクリーニングに1週間ていどが必要となる設備なので、今回も再稼動はほぼ1週間後となりそう。これに伴い、南陽工場におけるVCMの当面の生産量は通常レベルの66%前後に縮小となる。同社ではこの間、在庫の取り崩しで需要を賄っていく。したがってデリバリーに支障が生じることにはならないと説明している。