2004年09月08日
三菱化学・水島のエチレン装置、10日に再稼動の見込み
予定より2日早い立ち上がり、誘導品設備の再開も繰上げか
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は今月1日に水島工場内のエチレンプラント(年産45万トン能力)の運転を休止して冷却用海水配管の点検・補修作業を進めてきていたが、作業が予想を上回るペースで進展したため10日には同プラントの稼動を再開できる見通しとなってきた。10日にオイル・インし、その後徐々に稼動率を引き上げてできるだけ早い時期に通常のレベルの稼働率に戻したいと説明している。

 当初同社では、同プラントの稼動再開を12日ごろと予想していた。実際にはそれがほぼ2日早まることになる。現在はアジア地域全域でオレフィンも誘導品も需給が強度の逼迫状態にあるので、同工場のエチレンプラントについても関係者の間には早期立ち上がりを待つ向きが増えていた。
 エチレンプラントの操業休止に伴って運休中のポリオレフィン、VCM、2エチルヘキサノールなど同工場内の各種誘導品装置も、当初の見通しより若干早く稼動を再開することになりそう。