2004年09月10日
EGのアジア市況、1,150〜1,200ドルに上昇
国内では多くのEGメーカーが第3次修正の構え
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 EG(エチレングリコール)のアジア地域におけるスポット価格が9月入りとともに一段と上昇してきた。
 
 直近のCFR価格は、トン当たり1,150〜1,200ドルとなっている。1ヶ月前に比べると80〜100ドル高い。7月の平均に対比すると250〜330ドルのアップということになる。中国を中心とした需要家の多くが引き続きEGの先行きに対して供給不安観と先高観を抱いている中で、中国のポリエステル繊維業界が冬物の生産の最盛期を迎えたことで需要がさらに膨らんできたのが続伸の最大の要因と見られている。
 わが国のEGメーカーの多くは、今後もEGの需給バランスは世界全体で引き続きタイトのまま推移すると判断している。しかし一方では、原料ナフサの続騰によって採算が一段と悪化しているので国内価格も早急に是正したい構え。現在はキロ17円前後の第2次値上げ交渉の大詰めの段階にあるが、EG各社では8月以降のナフサの国際スポット相場の大幅な続騰ぶりを考慮すると第3次修正がどうしても必要になると説明している。