2004年09月13日
L-LDPEの輸入、7月は低成長
サウジや米国品等が縮小、累計はなお高い伸び
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 全ての合成樹脂の中で輸入量が最も多いL-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の7月の輸入通関数量は、1万3,370トンとなった。前年同月比1.9%増で、今年に入ってからの月間平均11.6%増を大きく下回った。
 
 7月の伸び率が小さかったのは、最大対日輸出国のサウジアラビアからの輸入が前年同月を4.5%下回って3,724トンにとどまったのに加えて、過去4ヵ月大幅増を遂げてきた米国品と韓国品がそれぞれ6.8%減の2,539トンと5.0%減の2,377トンと低調であったため。

 一方、シンガポ−ル品は3ヵ月振りに前年同月超えに転じて82.8%増の2,195トン、またタイ品も6月の不振から再び前年超えに戻って26.6%増の2,204トンとそれぞれ大幅増を記録した。

 これに伴うL-LDPE全体の1月から7月までの輸入の累計は、8万9,354トンとなった。前年同期比11.6%増で、伸び率の面でも絶対量の面でも他の汎用樹脂の輸入を大きく上回っている。
 
 同樹脂の同期におけるわが国からの輸出通関数量は明らかでないが、同樹脂メーカー筋によるとほぼ6万4,600トンとなった模様。前年同期比は6%強の増加になったと見られる。これに伴う同期の輸出入バランスは2万5,000トンの入超になったと見られている。