2004年09月13日
農水省、リターナブル容器利用状況の調査を計画
利用拡大の促進に強い意欲
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:財務省

 農水省総合食料局は、平成17年度から3カ年計画でリターナブル容器の利用状況を調査する方針を固め、必要な予算の確保を財務省に要求していくことになった。

 これは、先に総務省がまとめた「容器包装リサイクルの促進に関する政策評価」等で「容器包装廃棄物の発生抑制に効果があるリターナブル容器の利用拡大のための措置を講じることが大切」と指摘されているにもかかわらず、実際の利用範囲が地域単位の牛乳びんやビールびん、一升びん等に限定され逓減傾向をたどっている点を重視、小売店等を通して実情を把握するなどで必要な施策のあり方を検討していくことにしたもの。

 同局がこの調査を通して実施したいと考えている政策テーマは(1)過去におけるリターナブル容器の利用事例を調査して問題点を整理すること(2)小売店等における実際の消費者等の意識と動向の調査等を通じて、リターナブル容器の導入の有効な促進策を検討していくこと--の2点。現在の多くの容器は、プラスチック製やアルミあるいはスチール缶で占められているが、最近の農水省内部には、食品容器の廃棄物の発生量を抑制していくにはリターナブル容器の‘復活’が望ましいとする意見が台頭してきている。