2004年09月14日 |
PSの8月の国内向け出荷は前年比18%増の高水準に |
生産は稼働率の低下で出荷を下回る |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会が14日に集計したところによると、PS(ポリスチレン)の8月の総出荷数量は前年同月比114%の8万1,448トンとなった。 うち国内向け出荷量は同118%の7万7,438トンで、最近にない高い伸びを遂げている。雑貨・産業用の45%増を筆頭に全需要分野が前年同月を上回っている。市場全体に先高観が広まってきたことに伴う先行需要の発生が要因の一つと見られている。もっとも、電機・工業用や包装用の伸びには猛暑による実需の盛り上がりが大きく寄与したとの見方が多い。輸出は、引き続き各社が採算性を重視して契約先を限定しているため前年比70%の4,010トンにとどまっている。 一方の生産量は、前年同月比104%の7万6,924トンとなった。ただし、SM(スチレンモノマー)メーカーが減産を実施したのに伴いPS業界全体の平均稼動率は7月よりさらに6ポイント下がって79%となっている。このため7月に続いて出荷量を生産量が下回る事態となり、月末在庫は前年同月比71%の7万3,077トンに縮小した。 |