2004年09月14日
SMの平均稼働率、8月も前月に続いて95%にとどまる
国内向け出荷は7%増、輸出は18ヶ月連続の前年超え
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会の集計によると、SM(スチレンモノマー)の8月の総生産量は前年同月比105%の28万6,300トンとなった。前年同月を上回ったのは、全体の設備規模が1年前より拡大したため。ただし、平均稼動率は前月と同様に95%にとどまっている。1〜6月期はフル稼働であったが、ベンゼンの高騰に対処して生産調整に踏み切るところが相次いだため7月と8月は連続して能力比5%の減産となった。
 
 一方の出荷量は生産量を上回って同112%の29万3,419トンとなっている。うち国内向けは、前の年を10%下回る低水準にとどまった昨年8月の反動で同107%の17万4,102トンとなった。輸出は、依然として中国からの引き合いが活発なため同119%の11万9,317トンと好調を維持した。18ヶ月連続の前年同月超えである。
 月末在庫は同90%の8万5,876トンで、在庫率は0.3ヶ月となっている。9月から11月にかけて大型定修が予定されていることを考えると適正規模を下回っているといえそう。