2001年11月01日
経産省化学課、「機能性化学産業研究会」が発足、成長モデル構築へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:JSR、住友化学、住友ベークライト、大日本インキ化学工業、日立化成工業、三菱化学、経済産業省、化学技術戦略推進機構

 化学業界では高付加価値化とともに機能性化学品分野を志向する動きがますますつよまっているが、経済産業省化学課は、これらの産業分野の課題や展望を探ろうと1日、企業トップや学識経験者による第1回「機能性化学産業研究会」を開催した。

 わが国化学業界は、グローバリゼーションが進む中、汎用品分野ではアライアンスやグレード統合などの合理化を急ぐ一方、より収益性の高い機能性化学品分野への“選択と集中”を目ざす動きが高まっている。しかし、それにも新たなビジネスモデルをとり入れるなど効率的な取り組み、展開が必要になるというのが研究会発足の狙い。

 メンバーは本庄孝志化学課長を座長に13人。年内に3回会合を開き(1)化学産業の持続的発展の可能性(2)わが国における「強み」と新たな発展モデル(3)産業構造の変化と機能性化学産業の役割(4)機能性化学産業強化のための政策課題などをテーマに検討を進める。2002年1月には報告書をまとめ公表する方針。
 新発足した「機能性化学産業研究会」メンバーは次の通り。
 

[委員]
浅野応孝(三菱化学専務)
内ヶ崎功(日立化成工業社長)
大西正窮(鐘淵化学工業常務)
奥村晃三(大日本インキ化学工業社長)
中本雅美(住友化学工業専務)
守谷恒夫(住友ベークライト社長)
吉田淑則(JSR社長)
片岡一則(東京大学大学院教授)
黒田千秋(東京工業大学大学院教授)
藤本隆宏(東京大学経済学部教授)
寺西大三郎(財団法人化学技術戦略推進機構理事長)
[事務局]
本庄孝志(経済産業省製造産業局化学課長)
演田昌良(経済産業省製造産業局機能性化学品室長)