2004年09月15日
ソニー、アクティブ有機ELディスプレイを携帯情報端末に搭載
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三洋電機、セイコーエプソン、ソニー、東北パイオニア、パイオニア

 ソニーは14日、自社製のPDA(携帯情報端末)向けに有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイの量産を始めたことを明らかにした。同社が量産(設備能力、2インチ換算で月30万枚)する有機ELはフルカラーで高精細のアクティブ型。3.8インチの大きさで約26万色の表示ができる。
 
 アクティブ型の有機EL分野には米イーストマン・コダックと三洋電機が合弁会社設立で参入、東北パイオニアも本年中に量産を始める予定。すでに量産されている携帯電話用のパッシブ型に比べて、色再現や視野角、動画表示などにすぐれている。いずれも小型にとどまっているが、セイコーエプソンではテレビ用の40インチサイズを試作品で公開している。
 
 PDA用有機ELディスプレイの生産はソニーと豊田自動織機の合弁会社・STLCD(愛知県知多郡東浦町)で行う。ソニーは有機ELを次世代ディスプレイの最有力候補と位置づけている。