2004年09月15日
クラレ LCD偏光フィルム向けポバールフィルム設備を大幅増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クラレ

 クラレは15日、LCD(液晶ディスプレイ)に使用される偏光フィルム向けポバールフィルムの需要が急増しているため、次期増設計画を繰り上げて実施すると発表した。生産能力は現在の年産3,100万平方メートルから、2005年7月には6,100万平方メートルへと倍増する。
 
 同社は偏光フィルム向けのポバールフィルムの世界市場をほぼ独占しているが 、大型液晶テレビの急拡大などにより、LCD市場が飛躍的に伸長している。
 
 このため同社は、2月に新系列の増設工事を開始したのに続き、クラレ玉島事業所で年産1,500万平方メートルの次期増設計画を急ぐことにした。
 
 現在クラレ西条の年産3,100万平方メートル設備は、進行中の増設(クラレ玉島=1500平方メートル)が完成する2005年3月には4,600万平方メートルとなるが、今回決定した次期増設(クラレ玉島=1,500万平方メートル)と合わせ、2005年7月には同 6,100万平方メートルに増強される。
 
<設備増設の概要>
● 場 所 :クラレ玉島株式会社 (岡山県倉敷市)
● 設備能力 :年産1,500万〓 (完工時の全設備能力 年産 6,100万〓)
● 完工時期 :2005年7月予定
● 設備投資額:約25億円

【クラレ玉島株式会社の概要】
● 所在地 : 岡山県倉敷市玉島乙島7471番地
● 社 長 : 橋本 克矢
● 資本金 : 1,000万円
● 従業員数: 125人
● 敷地面積: 414千〓 (事業所面積 365千〓・福利関係面積 49千〓)
● 生産品目: ポリエステル短繊維 年産12,000トン ポバールフィルム 年産 1,500万〓=工事中

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0915kurare2.pdf