2004年09月16日
クラレメディカル、歯科充填用コンポジットレジン 新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ

 クラレ100%出資のクラレメディカル(本社:東京都中央区)は16日、光重合と化学重合の両機能を併せもったデュアルキュア型の支台築造歯科充填用コンポジットレジン「クリアフィル DCコア オートミックス」を開発したため、21日から発売すると発表した。
 
  歯科治療での支台築造とは、歯冠の大部分が欠損し、切削形成のみでは被覆冠の基本的な支台歯形態が得られない場合、修復物によって欠損歯質を補い、支台歯の形態を整えることをいう。
 
 現在、支台築造に用いられる修復物には、金属やコンポジットレジンなどの材料がある。コンポジットレジン支台築造は、金属に比べて、(1)口腔内で硬化させることができるため、複雑な築造窩洞にも対応でき、できるだけ歯牙の侵襲の少ないう蝕治療が行える、(2)天然歯と近い硬さ(弾性率)を有しているため、咬合の際に生じる力が分散され、歯根破折を生じにくい、など優位性をもっているため、採用が増えている。
 
 しかし、従来のコンポジットレジンによる支台築造は、操作手順が煩雑で、治療に時間がかかるなどの難点があった。新発売する「クリアフィル DCコア オートミックス」は、従来製品の課題を克服、操作が簡便で、歯科医や患者へのストレスが少ないなどの特徴がある。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0916kurare.pdf