2004年09月17日
ポリオレフィンの出荷の1〜8月累計、予想上回る伸び
国内向けが3樹脂とも当初の見通し以上の成長
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

 ポリオレフィン3樹脂の出荷数量の1月から8月までの累計は、いずれも前年同期の実績を上回った。また伸び率も、経済産業省製造産業局が昨年末にまとめた今年合計の需要見通しの対前年比を3樹脂ともに上回っている。
 
 これは、国内向けの出荷が予想以上に順調に拡大していることによるもの。関係者の多くがマイナス成長となる公算が濃厚と予想していたフィルム用品種が軒並み前年を上回っていることと、パレットやガソリンタンクなど新たな分野の市場開拓が進んできたことが大きな要因。
 ただし、中国向けに大幅な増加が期待されていた輸出は、PPこそ着実な伸びとなっているものの、LDPEは前年並みにとどまっており、HDPEは前年を大きく下回っている。
 
 各樹脂の出荷の1〜8月の累計は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年同期比。
 [LDPE]
 国内向け 1,061,200(102.9%)
 輸出    145,900(100.1%)
 出荷計  1,207,100(102.6%)
 [HDPE]
 国内向け  657,900(106.7%)
 輸出    115,200( 90.1%)
 出荷計   773,100(103.9%)
 [PP]
 国内向け 1,748,300(106.0%)
 輸出    208,200(101.7%)
 出荷計  1,956,400(105.5%)