2004年09月21日
農水省、バイオ生分解プラに識別表示
利用普及策の一環、来月初頭にもマークを選定
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:生分解性プラスチック研究会

 農水省は、バイオ生分解素材(バイオプラ)の開発・利用評価事業の一つとして同素材専用の識別表示(マ−ク)制度を新たに制定することにした。
 
 これは、国際的に大きく立ち遅れているわが国におけるバイオプラの利用普及を強力に促進していくには、低コスト技術の確立とともに、一般市民にバイオプラに関心を持ってもらうことが重要であり、ついては製品に固有のマークを刻印もしくは添付して市民の目にとまりやすくすることから始める必要があると判断したことによるもの。
 同省が日本有機資源協会を起用して一般市民やデザイナーを対象に専用マークのアイデアを募集したところ、合計117件の応募があった。これらについては、木村俊範・筑波大教授をはじめとする有識者12人で構成される同プラスチックの汎用化促進のための総合評価チーム「総合評価検討委員会」の下部組織の「利用普及検討部会」(部会長・大島一史・生分解性プラスチック研究会事務局長)が入念に審査して一点を選び、それがすでに登録済みのものでないかどうかの調査に入っている。来月早々には結果がはっきりする見通し。同省では05年度からの適用を促していきたい考え。
 生分解性プラスチック研究会では、バイオプラを含む生分解性プラスチック全体の市場規模が2010年代に年150万トンになると予想している。