2004年09月21日
三菱ガス化学、ブルネイに大型メタノールプラント建設
中国・重慶ととに新たな国際事業を積極展開
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:伊藤忠商事、三菱ガス化学、三菱重工業

 三菱ガス化学(東京都千代田区、小高英紀社長)21日、伊藤忠商事と共同でブルネイに日産2,500トン(年産85万トン)の大型メタノールプラントを建設することで基本合意したと発表した。交渉はブルネイ経済開発委員会(BEDE)との間で行われ、最終決定しだい着工する。完成は28ヵ月後の2007年夏ごろの予定。所要資金は3億ドル未満としている。

 プロジェクトの概要は次の通り。

(1) 事業地 :ブルネイ国 スンガイ・リアング工業地区
(2) 生産能力 :日産2,500 トン(年産850,000 トン)
(3)採用技術 :三菱(MGC/MHI)メタノールプロセス(三菱ガス化学と三菱重工業が共同保有するプロセス技術)
(4)建設期間 :基礎エンジニアリングの開始から28 ヶ月
(5)建設完了時期 :2007 年 第3四半期
(6)事業形態 :ブルネイ側と日本側による合弁会社。(出資比率は未定)
(7)日本側出資者 :三菱ガス化学グループ、伊藤忠商事
(8)総投資金額 :3億ドル(USD)未満
(9)資金調達方法 :プロジェクトファイナンスによる調達
(10)事業期間 :20年間
(11)最終決定時期 :2005年4月1日の見込み

 また同社は、中国・重慶でも現地企業と合弁で進めている年産85万トンのメタノールプラント建設プロジェクトについても、8月16日付で国家発展改革委員会から詳細事業化調査に関する正式許可を取得(CNT既報)しており、今後、事業化に向けて詳細検討を行っていくことにしている。
 
 同計画は、総投資額2 億ドル(USD)、出資比率は同社を含む日本側51%:重慶側49%、建設完了は2008年ごろの予定となっている。同社は今後、メタノール事業の国際展開に積極的に取り組む方針。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0921mgaskagaku.pdf