2004年09月21日 |
EPSの出荷の好調が続く |
8月も前年の8.3%増に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会 |
発泡スチレン工業会が21日に集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の8月の出荷数量は1万5,883トンとなった。前年同月の実績を8.3%上回っている。これで3ヶ月連続の前年同月超えとなった。前年同月に対する伸び率も、今年に入ってからの最高の率となっている。 主要需要分野別の伸び率では、ブロック用と家電用の大幅な伸張が注目される。ブロック用は23.9%増で、9ヶ月連続の前年同月超えとなっている。2けた増は今年に入ってからこれが5度目。家電用は18.3%増で、3ヶ月連続の前年同月超えとなった。各月とも2けたの伸びを遂げている。家電用の需要は、一時期縮小の一途をたどっていたが、ここにきて復活の傾向を見せていると言える。また、最大消費分野の水産用(魚箱用)は8.2%増で、これも3ヶ月連続の前年超えとなった。反面、農業用は11.0%減で4ヶ月連続の前年割れとなっている。 この結果、EPSの今年1〜8月の累計は12万4,117トンとなった。前年同期の実績を2.5%上回っている。1〜3月期が前年並みにとどまったため1〜8月トータルでもなお低成長となっているが、下期に入ってからの伸張率は合成樹脂全体の平均を大きく上回っている。 1〜8月合計の出荷の中では、ブロック用の15.3%増が目を引く。家電用は2.9%増と着実な成長を遂げており、また水産用も1.5%増と手堅い成長を続けている。ただし、農業用は5.3%減と不振から脱却できないでいる。 主要品種の8月と1〜8月計の出荷実績は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。 ▽水産用 8,518(108.2%) 62,064(101.5%) ▽農業用 901( 89.0%) 9,383( 94.7%) ▽他成型品用 2,931(107.2%) 23,742(100.7%) ▽家電用 1,608(118.3%) 13,347(102.9%) ▽ブロック用 1,835(123.9%) 14,467(115.3%) 合計 15,883(108.3%) 124,117(102.5%) |