2004年09月27日
ポリオレフィンの対中価格交渉、小幅アップでスタート
中国側の国慶節明けの引き合いは低調
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 大手商社各社によると、中国の樹脂加工企業とシンガポール・TPCなどアジア地域のポリオレフィン企業との間で始まった10月分の価格交渉は、過去数ヶ月と異なりサプライヤー側に取って厳しい内容のものとなっている。
 樹脂メーカーや商社側がオレフィンの続騰を理由に引き続きトン当たり30〜50ドルの値上げを主張しているのに対して、中国側が据え置きを強く要求していることによる。
 
 現在のサプライヤ側の提示価格は、HP-LDPEが1,400〜1,450ドル、L-LDPEが1,150〜1,170ドル、HDPEが1,150〜1,200ドル、PPホモポリマーが1,150〜1,180--となっている。
 それに対して中国のユーザーの多くは、10月1日から7日までの七日間が国慶節で一斉休暇となるため10月の稼動日数が少ないことや、これまでの積極的な手当てで在庫が十分な規模に達していることなどを理由に値上げを拒否しているという。
 わが国のポリオレフィンメーカーや商社も、オレフィンの高騰分を転嫁すべく50ドル前後の値上げの受け入れを中国側に強く申し入れていく構えだが、話し合いが進展するのは国慶節明けになる公算が強い。