2004年09月27日 |
フラットヤーンの輸入、中国品中心にさらに拡大 |
上期合計は前年の5.8%増、輸入比率は65.3%に |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
日本フラットヤ−ン工業組合の集計によると、フラットヤーン製品の今年上期の輸入数量(付属の金属や皮革を除いた本体の重量のみ)は4万3,981トンとなった。前年同期の実績を5.8%上回っている。同期における国産品の総出荷数量は2万3,413トン(前年同期の横並び)であったので、輸入比率は65.3%ということになる。プラスチック加工製品の中で最も高い比率だ。昨年平均の輸入比率を1.3ポイント上回っている。5年前の平成11年の年平均に比べると ポイントアップとなる。 同期の輸入の内訳は、クロスシートが8,208トンで前年同期比1.6%増、フレキシブルコンテナーが2万2,397トンで同10.5%増、土のう袋が5,065トンで同15.7%増、その他の袋が8,311トンで同6.0%減--となっている。 注目されるのは、これらの製品の多くが中国品で占められている点だ。同期における中国品の輸入数量は3万8,738トンで全輸入量に占める構成比は88.1%にも達している。内訳はクロスシートが7,972トン、フレコンが1万7,735トン、土のう袋が4,978トン、その他のフィルム袋が8,053トン--となっている。 前年同期に対する伸び率も8.0%と高い。PE袋と同様に絶対量の面でも伸び率の面でも中国品が他の国を圧倒しているわけで、今後もコスト面の優位性を武器にした中国品の輸入拡大でわが国のフラットヤーンメーカーは一層厳しい立場に立たされそう。 |