2004年09月29日
ナフサのスポット相場も各地で続騰
プレミアム含みの日本着値は450ドル超
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 原油のスポット相場の高騰に伴いナフサの国際スポット価格も28日に各地で一段高となった。C&F/ジャパンの平均はトン当たり448ドル弱で、史上最高値となった前日の価格(444ドル強)を更新している。1年前に比べると約180ドルのアップとなる。率にして約67%の上昇である。
 
 これに伴い、実際の取り引きの多くを占めるコントラクトものはプレミアムが加算されて453〜454ドルになるのではないかと見られる。その場合の円単位の輸入価格の平均はキロリットル当たり3万5,000円台となる。7〜9月期の輸入価格をさらに4,000円前後上回ることになる。 北西欧のCIF価格も28日は前日より2ドル上がって445ドルとなった。わが国の石油化学企業の原料担当者の多くは、原油相場のここにきての高騰がナイジェリアの反政府勢力の戦闘開始宣言という新たな混乱要因の顕在化によって持たさされたものだけに、ナフサ価格についても先行きの見通しが一段とつけにくくなったとしている。