2004年09月29日 |
出光興産、包装用プラスチック製袋を回収・リサイクル |
−合成樹脂メーカーとして世界初の実用化− |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:出光興産、経済産業省 |
出光興産(本社:東京都千代田区、天坊昭彦社長)は29日、合成樹脂納入先から使用後の空プラスチック製袋を回収して再資源化し、再び樹脂包装袋に使用する完全循環型システムを開発したと発表した。すでに「出光エコバッグ」とし、て同社の高密度ポリエチレンの包装袋に本格採用している。 同社は開発までの経緯として、 (1) 現在国内の廃プラスチックは年間990万トン排出されているが、その内マテリアルリサイクルとして使用されているのは、全体の15%(152万トン)に過ぎず、使用済み製品からの廃プラスチックとなると、わずかに7%しか使用されていない。 (2) 同社は、平成12年12月から25KG入り合成樹脂原料の包装用紙袋をプラスチックのフイルム袋に切り替えた。 (3) 平成13年度経済産業省「産業廃棄物等処理再資源化推進事業」の一環として、「樹脂袋モデルリサイクルシステムの調査」を受託し、システムのあり方、実現に向けての課題抽出とその対策案を策定した、と説明。 また システムの特徴として、次の点を挙げている。 (1) 合成樹脂納入先から使用後の空袋を回収し、再資源化して再び樹脂包装袋に再利用する完全循環型のマテリアルリサイクルシステムである。 (2) 出光エコバッグは従来の単層フィルムを三層構造にし、リサイクル原料を中間層に使用した環境配慮型の製品である。 (3) 実施にあたっては、各種の工夫と効率的な製造方法等を採用し、特に重要な経済性の確保と包装袋の品質や美観等の商品性の改善を図った。 今後の展開については、 当面、回収地域を関東に限定するが、顧客の評価、回収システム、商品性等を精査し、順次地域を全国に拡大していく方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/0929idemitsueco.doc |