2004年09月30日
出光・三井・住友の3社、千葉でベンゼン25万トン生産再開
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産、住友化学、三井化学

 出光興産・三井化学・住友化学の3社は30日、共同で出光千葉製油所内のライトナフサ・リフォーマー(LNR)装置を再稼動し、ベンゼンの生産・引取りを行うことで合意したと発表した。ベンゼン生産能力は年産25万トン、三井・住友の両社は12万5,000トンずつ引き取る。設備投資額は約80億円、稼動開始は2006年央の予定。

 石油精製と石油化学のインテグレーション強化と、既存設備の有効活用による収益力強化をめざす出光と、原料の安定確保を図る三井・住友両社の意向が一致した。3社の話し合いは昨年末ごろから行っていた。

 出光と三井化学の両社にとっては、先の共同合意に基づく「包括的な提携」の一つとなる。三井は中核事業であるフェノール、PTA等のアロマチェーンの基盤強化につながるとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0930mitsui.pdf