2004年10月01日
PPの第3次価格修正もほぼ決着
“ナフサリンク制”の適用範囲もさらに広がる
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:日本ポリプロ、三井化学

 三井化学、日本ポリプロなどPP(ポリプロピレン)メーカーが需要家各社との間で進めていた第3次価格修正の交渉が9月末でほぼ決着した。
 
 PPメーカーが希望していた上げ幅(キログラム12〜15円)を多くの需要家が容認、実施時期もPP各社の希望が通ってほぼ全品種とも10月出荷分からとなった模様。国際的な需給バランスが月を追って逼迫し、どの需要家にとっても当面の原料の安定確保が最優先課題として急浮上してきたことによるもの。
 また、かねてから同樹脂メーカーの多くが全分野にわたる普及を目指してきた“ナフサ・スライド制”についても、新たに10〜12月期から受け入れる旨を表明するユーザーが出てきた。先行している自動車部品用や家電部品用以外の品種についても、同システムによる値決め方式に切り替えた方が合理的と判断する向きが増えてきたわけ。全需要家のうちの6割から同意を得るに至っているというPPメーカーもある。今後の焦点は、加工製品の価格修正の行方に移ることになる。