2004年10月04日 |
PEインフレフィルムの出荷、7月も前年超え |
農業用が高い伸び、レジ袋も前月に続いて増加 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン、日本ポリオレフィンフィルム工業組合 |
日本ポリオレフィンフィルム工業組合の集計によると、ポリオレフィンインフレーションフィルムの7月の出荷数量(非組合からの仕入れ分と輸入分を含む)は6万7,094トンとなった。 前年同月の実績を1.3%上回っている。同フィルムの月間出荷数量は今年に入って4ヶ月連続して前年同月超えとなったあと5月に前年割れとなりその後の動向が警戒されていたが、6、7月は再び連続して前年を上回った。 ただし、IPP(PPインフレーションフィルム)の出荷量は1,571トンで、6.8%減となっている。3ヶ月連続の前年割れである。 PEフィルムはLDPEフィルムが4万1,432トンで1.7%増、HDPEフィルムが2万4,091トンで1.3%増といずれも小幅ながらも前年を上回った。PEフィルム各社の相次ぐ第2次値上げ表明によって市場全体に先高観が広がったことが要因の一つと見られる。 品種別では、農業用の伸びの高さが目立つ。LDPE製品は14.6%増、HDPE製品は7.1%増となっている。また、中国をはじめとしたアジア各国からの大量流入が続いているHDPE製レジ袋用も、6月の3.3%増に続いて7月も1.6%増えている。 こうしたことに伴うポリオレフィンインフレーションフィルム全体の1〜7月の累積は45万7,879トンとなった。前年同期を3.0%上回っている。IPPは1万1,324トンで3.5%減と不調だが、PEフィルムはLDPE製品が29万989トンで3.5%増、HDPE製品が15万5,566トンで2.7%増といずれも加工数年にない高い伸びを遂げている。この場合も農業用が高い伸び率となっている。LDPEは10.8%増で、HDPE製品は2.21倍に拡大している。注目のレジ袋用は0.6%増となっている。 |