2004年10月05日

帝人化成、ポリカーボ樹脂をケミカルリサイクル

【カテゴリー】：環境/安全 【関連企業・団体】：帝人、帝人化成

帝人化成は5日、ポリカーボネート樹脂の廃材から、高純度ビスフェノールAを回収するケミカルリサイクル技術を開発したと発表した。経産省からは今年度の地域新規産業創造技術開発費補助事業に採択されており、世界初の実用化に向けて、実証プラントを建設する。 　今回開発したのは、回収した廃ポリカーボネート樹脂をモノマーに分解（解重合）し、主原料であるビスフェノールAを分離・精製して、高純度な状態に再生する技術。解重合工程では、低温でアルカリ分解を可能にする技術を開発した。また副生物の生成抑制によるモノマーへの転化率向上とエネルギー負荷の低減を実現した。 　再生されるポリカーボネート樹脂は、本来の樹脂と同等の品質及びコストで製造することができるという。 　 　実証プラントは、帝人化成・松山工場内に2005年2月完成をめどに建設する。所要資金は約2億円。その一部に経産省の補助金が使われる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1005teijin.tif