2004年10月07日
クラレ、液状ポリイソプレンゴムの増強工事が完了
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:クラレ

クラレは7日、鹿島事業所のLIR(液状ポリイソプレンゴム)増強工事が完了し、今月から稼働を開始したと発表した。増強能力は年産1,000トンで、増強後の能力は同4,600トンとなった。

同社は1977年、独自のポリマー技術によってLIRを開発。粘性のある液状のポリイソプレンゴムで、現在タイヤを中心としたゴム製品、粘接着剤などに広く使われている。 天然ゴム・合成ゴムの特性を低下させずに粘度を下げることができるため、加工性、生産性の向上が図れるのが特徴。

需要もタイヤ生産が拡大している中国を中心としたアジア地域で活発化している。最近は高機能化に伴う精密成形分野での機能添加剤としての需要も拡大している。

一方、世界的な脱有機溶剤の流れの中、非溶剤系の接着剤として、粘接着剤や変性銘柄によるゴム製品と繊維・金属類との接着、UV硬化型接着剤原料としての需要も見込まれている。 同社は今後とも開発体制を強化し、LIRをエラストマー事業の一翼を担う製品として強化・拡大していく方針である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1007kurare.pdf