2004年10月07日 |
エチレンの9月の生産量、台風の影響等で前年の4.8%減 |
1〜9月合計は当初の予想を大きく超えて前年同期の3.8%増 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:出光興産、昭和電工、新日本石油、新日本石油化学、住友化学、三菱化学、経済産業省 |
経済産業省製造産業局が7日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、9月のエチレン生産量は55万9,400トンとなった。前月の実績を13.4%、前年同月を4.8%それぞれ下回っている。月間ベースでは今年に入って最小の規模。前年同月割れは今年4月の4.0%減いらい5ヶ月振りとなる。 9月の生産が低水準となったのは、定修による運休エチレンプラント数が前年同月の1基(住友化学・千葉の年産38万トン装置)から2基(出光興産・徳山の同45万トン設備と新日本石油化学・川崎の同44万3,000トン装置)に増えたのと、台風の影響で三菱化学・水島、昭和電工・大分、山陽石油化学・水島の各工場が一時的な運休や操業調整を余儀なくされたため。 操業プラント全体の平均稼働率は97.6%であった。これも今年に入って最も低いレベルである。前月を0.7ポイント下回っている。ただし、前年同月に対比すると0.2ポイント高い。 この結果、7〜9月の累計は184万500トンとなった。前年同期の実績を4.4%上回っている。また、1月からの累計は561万3,000トンとなった。前年同期を3.8%上回る規模である。経済産業省が昨年末まとめた今年1〜12月合計のエチレン生産見通しは744万トンで、伸び率は0.9%であった。これまでのところはその予想を大きく上回る伸びとなっている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/1007keisansyo.TIF |