2004年10月08日 |
旭化成ケミ、今月末にANの手直し増強を完了 |
水島工場の設備、年5万トン増の30万トンに |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成、旭化成ケミカルズ、三井化学 |
旭化成ケミカルズは、10月末に水島工場のAN(アクリロニトリル)の生産能力を増強する。従来の年産25万トン能力の設備をデボトルネックによって同30万トン能力に拡大する。 一部を外部からの購入に頼っている原料プロピレンの安定確保のめどがつき次第、本格操業に入る予定。 この結果、同社のANの総供給能力は川崎工場の15万トン、韓国・東西石油化学の27万トン、米・ソルーシアからの引き取り分5万トン--を合わせて77万トンとなる。世界全体のランクはBPグループに次ぐ第2位で、従来と変わりない。 今回の増強は、当面の内外の需要の拡大に対応していくためのもの。来年5月以降の三井化学による生産委託にもこの77万トン態勢で対応していく。 しかし同社では、数年内には大型設備の増設が不可欠と判断してかねてから具体的な計画の検討を進めているところ。07年中にはアジア地域のどこかに年産20〜25万トン規模のプロパン法設備を建設することになるのではないかと見られている。 |