2004年10月13日
ナフサの国際スポット価格も一段高に
極東向けも北西欧向けもトン480ドル超え
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、原油のスポット相場に連動するかたちでナフサのスポット価格も各地で週明けから続騰している。
 
 日本の商社や石油精製企業などが産油国やトレーダーにオファーするなり契約を結ぶなりしているスポットものの価格は、12日現在でトン486〜487ドルで、1週間前に比べると27〜28ドル高い。全体の6割前後を占めると見られるコントラクトものはさらに5〜6ドル高くなる。したがって、為替が現在のレベルのまま推移すると仮定した場合の12月着値は1キロリットル当たり3万8,000円前後となる。7〜9月期の予想価格をさらに5,000円上回ることになる。
 同じ12日の北西欧のCIF価格も、引き続き480ドル台を維持して482〜483ドルとなっている模様。1週間まえに比べると22〜23ドル高い。
 商社や石化企業の多くは、今後の見通しは困難なものの少なくとも現在のレベルがにわかに大幅な下降をたどることは考えにくいとしている。