2004年10月14日
出光興産、世界最高レベルの耐熱性ポリカーボネート樹脂開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産(東京都千代田区、天坊 昭彦社長)は14日、光学・電子用として、世界最高レベルの耐熱性(250℃)をもつポリカーボネート樹脂を開発したと発表した。12月にはサンプル供給を開始し、5年後50億円の売上げを目指す。

同社は、有機EL材料、透明電極材料などのフラットパネルディスプレイ用材料や、レーザープリンター、コピー機などの感光体ドラム用に特殊ポリカーボネート樹脂を開発してきたが、今回、新たに成長が期待される光学・電子用として透明性に優れ、熱可塑性樹脂としては世界最高レベルとなる250℃以上の耐熱性をもつ「タフゼットHRグレード」を開発した。

 フィルム等への成形が可能なほか、各種溶剤への溶解性が良いため、耐熱塗料や耐熱インキの基材としても利用でき、また、他の有機材料やフィラー添加などによって新たな機能付与も可能などといった特徴がある。
 
 今年12月からサンプル供給を開始し、ディスプレイ関連、LED等の半導体関連、光学レンズ、回路基板等の光学・電子分野への事業展開を図る。今後光学・電子向け特殊樹脂として事業を拡大し、5年後に50億円の売上げを目指す。 なお同社は、10月20〜22日にパシフィコ横浜で開催される展示会「LCD/PDPインターナショナル2004」に同樹脂を出展する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/1014idemitsu.doc